冷めない熱で溶かして、それから。



「ど、どうしてあんなことしたの!」

 急にキスなんて……私たちはそんな関係じゃないし、出会って間もないというのに。


「なんか……気づいたら、勝手に」
「勝手に……⁉︎体は勝手に動きません!」

「俺だって不思議ですよ、こんなこと初めてで。まあ、先輩が悪いんです」

「わっ、私⁉︎」
「俺を刺激するから」


 松野くんは不思議そうに考えたかと思うと、私のせいにされてしまう。


「そんなことしたつもりは……‼︎」

「それに嫌なら本気で抵抗してくれないと。思いっきりビンタでもしてくれたら、俺も自分を止められたかもしれません」


 ビンタなんて、そんな痛いこと……できるわけない。
 そもそも抵抗するより前に頭が真っ白になってしまったのだ。