松野くんのテスト結果は、とても良かったらしい。
 順位も上位だったようで、先生も喜んでいたとため息を吐きながら松野くんは話していた。

 そんな松野くんはどこか照れくさそうにしていて、きっと褒められることに慣れていないんだろうなぁと思い、どこか微笑ましかった。


 テストが終わると、松野くんと過ごす時間がぐっと増えた。とても幸せな時間で、あっという間に月日は流れていく。

 季節は冬へと移り変わり、気づけば12月に突入していた。


「最近1年の間で流れてるうわさ、知ってる?」
「うわさ?」

 昼休み。
 璃花子ちゃんがニヤニヤしながら私の席にやってきて、なんだか嫌な予感がした。