冷めない熱で溶かして、それから。



 とりあえず涙を止めようと必死になるけれど、むしろあふれるばかり。
 そんな私を見て、松野くんは頭を優しくぽんぽんしてくれた。

 そんなことされたら、余計に泣いちゃうよ……。


「松野くん、あの……」

「すみません、来るのが遅くなって。先輩をひとりにするべきじゃなかった」

「そんなこと……!助けてくれて、ありがとう」


 本当に、松野くんが来てくれて良かった。
 もしもあのまま……と思うと、ゾッとする。

 これもぜんぶ、騙されていた私が悪いのかな。


「本当に焦りましたよ……先輩が無事で良かったです。怪我とかしてないですか?」

「それは大丈夫、です……!」

「さっき、あの男になにされましたか?どこ触られました?」

「えっ……と、特になにも……」


 ただ力で押さえつけられて、脱がされそうになっただけ。
 それ以上はなにもされていないけれど、抵抗しても力が敵わず、されるがままだった。