冷めない熱で溶かして、それから。



「いつ知った?仲良くデートしてキスしたときはまだ幸せそうにして、俺に騙されてたよな?」

 あのデートもあのキスも、ただ騙せてたって……そんな風に思われてたんだ。
 もう好意なんて一切残っていないけれど、悔しい気持ちが溢れ出る。


「あーあ、今日再会できたらまた遊んであげようと思ってたのにつまんな。つーかあのとき、メイちゃんのせいで俺、笑い者にされたんだけど?」

 まるで冷たい視線が刺さるようで痛い。
 もうこれ以上、私を踏みにじらないでほしかった。


「知りません……騙してた先輩が悪いじゃないですか!」

「は?……あー、うざ」


 先輩が舌打ちしたかと思うと、突然私の腕を掴んできた。


「きゃっ⁉︎」
「被害者ヅラしてるけど、騙されてたお前が悪いんだろ?」

 慣れた手つきで制服のリボンが解かれる。

 サーっと全身から血の気が引いていく。
 先輩はなにをする気なの……?