冷めない熱で溶かして、それから。



「どうして急に俺を避けたのか、理由を聞いてもいいかな……?俺、ずっと理由を知りたくて……俺と芽依ちゃんは同じ気持ちだって自惚れてたから、本当に悲しかったんだ」

 もし本当にそうなら、私が避けるようになってすぐに理由を聞こうとしたはずだ。

 けれど先輩は私が避けても気にせず、すぐに声をかけることすらやめていた。


 それなのにまた、過去と同じように私を騙そうとするの?
 私ならいけるって、思われてる?


「うそ……ですよね」
「芽依ちゃん……?」

「私なら簡単に騙せて……十分遊んでから捨てるつもりだったんですよね!私、ぜんぶ知って」

「なんだ、やっぱ知ってたんだ」


 一瞬で先輩から笑顔が消える。
 あまりの変わりようにゾッと背筋が凍った。

 これが本当の顔。
 私が見た、あの冷たい表情。