自慢ではないが、ちょくちょくこういうことはあった。だけどそれは全部勝っていたし、今回も楽勝だろうと余裕ぶっこいていた。
その反動のせいか、俺はボロボロになってしまい、立つこともままならないくらい酷い状態で。
情けなくなるくらい。
『おい、お前ら、何をやっている』
そのボロボロの俺を見つけて、助けてくれたのは前のMoonlightの総長だった。
総長は幹部の奴らを人睨みすると、次々となぎ倒す。
意識が朦朧としている頭でもこの人は強いとわかった。
全員倒し終わると総長は俺を見て、
『お前、強いな。この人数に立ち向かうなんてすげぇよ。噂も聞いてるぜ?相当強いってな』
総長の目は、キラキラしていて。俺はそれに惹かれた。それから、俺の手当をしてくれ、総長の族に入らないかと誘われた。
俺はもちろんすぐに頷き、Moonlightに入った。
族に入ったあとは順調に位を上げていき、総長に任命されたのだ。



