クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


なのに秋葉くんのことは知りたいと思った。いや、知らなければいけない気がして。


ちゃんと、向き合おうと思った。



「そうか。サンキューな」


「うん」



私は静かに見つめて秋葉くんの話の続きを待った。



「俺と愛華は同じ幼稚園だって言ってたこと覚えてるか?」


「うん。それがどうかした?」



確かにそんなこと言われた。だけど、私は思い出せなくて結局曖昧になったんだっけ。


どうしてかわからないが、幼稚園の頃の記憶なんて全くといっていいほど何も覚えていない。


そりゃ、時間がたったからとかそういうのもあるかもしれないが私の場合は違和感がありすぎるほどぽっかりと記憶がなくなっている。



「愛華…………覚えてないか?過去に愛華をいじめていたやつで俺みたいなガキがいたのを」


「え?」



秋葉くんみたいな人………。


うーん、とうなりながら思い出そうとしても全然出てこない。