クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


見たことない顔だったけど………。


まぁ、いっか。
とりあえずあの人のことは忘れよう。


本を見て、人にぶつからないように気をつけよう、と心の中で誓った。


***


学校につき、下駄箱で靴を履き替える。


ザワザワと騒がしい廊下を歩き、私のクラス……2ー4とかかれた教室を目指した。


ーガラッ。


教室のドアを開けるとすでに登校していたクラスメイトがチラホラと見える。


クラスメイトに挨拶をしながら席に座る。



「よっこいしょ………」



教科書やノートをしまい、読みかけの本を開く。


それと同時にさっきの出来事を思い出す。


あの人………なんかかっこよかったな。


不良で怖そうだったけど顔はとても綺麗で整っていた。


あの顔はモテそうだな………と考えながらぼんやりと窓の外を眺める。


一体誰だったんだろう。


男子には興味がないくせに何故か彼のことが気になって仕方なかった。