そして何を思ったのか、ヘルメットを脱ぎ出した。
秋葉くんを襲っていた他の人もそれにならうようにヘルメットを脱ぎ、私に近づく。
…………こ、怖いっ!
さっきから冷や汗は止まらないし、足はガタガタと震えている。
リーダーらしき人物はヘルメットを脱ぐとそれを脇に抱えた。
うわ…………この人完全にヤンキーじゃん。それに他の人もなんかイカつい顔と髪色してるし……。
その男はまさかの金髪頭で、目が鋭くとても怖い。耳にはいくつものピアスをつけていて雰囲気がやばい。
「や、あ、あの………これは………」
「ああ?それでどうするつもりだったんだ?」
金髪頭に睨まれて完全に頭が真っ白になった私は上手く言葉を発することができない。
スマホを手で隠すように持つけどあまり意味がなかったらしい。
しどろもどろになりながら必死で考える。
に、逃げなきゃ……。



