クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


「ありがとうございます!」



お礼を言った私を見ると満足そうに頷いてカウンターの奥へと消えていった。


羨ましいな〜。


毎日本に囲まれて仕事ができるなんて私にとっては天国にいるようなものだ。



「あ、本返さなきゃ」



手に目線を落とすと握られている本が目に入って、返すことを思い出す。


それから無事に返却を終えた私は新しい本を借りて図書館を出た。


本田さんに挨拶したかったけど仕事が忙しいのか事務室からなかなか出てこなかったので諦めた。



「時間あるし………どうしよう。カフェで本でも読もうかな」



チラッとスマホの時計を見てみると時刻は午後の二時を過ぎた頃。


家を出てきたのは一時頃だからそれほどまだ時間は経っていない。


私は近くのカフェに寄って借りてきた本を早速読もうと決めた。


スマホをトートバッグにしまい、近くにあるカフェを目指した。