クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


なんてご機嫌で道をずんずん進む。


図書館は家からあまり離れていなくて歩いておよそ15分のところにある。



「ついた〜!」



それから15分歩くと大きな図書館が見えてきて、あっという間についた。


図書館に入ると学校の図書室同様にシーン……と静まり返っていて居心地がとてもいい。


私は借りていた二冊の本を取り出し、返却コーナーに足を運ぶ。



「あら、愛華ちゃんじゃない?久しぶりね〜」


「あ、本田さん。お久しぶりです!」



名前を呼ばれ、振り返ると本田真紀(ほんだまき)さんが本を抱えてたっていた。


本田さんは私を見るなり目を細めて笑う。


………可愛い………。


小さな顔に大きな目、薄いくちびるがちょんっとのった可愛い顔。


笑うと目がクシャってなってとっても可愛い。



「今日は本を借りに来たの?」


「はい。返却も兼ねて」


「そうなんだ。新作も入ったから良かったら見ていってね。それじゃあ、仕事あるから私はここで」