知らなかったの私だけ?
あれ?
でもじゃあ、そんなすごい人が私のこと知り合いみたいに接してきたんだろう。
同じ幼稚園出身みたいな言い回しをしてたけど全然記憶にないし………。
ましてやこんな地味女と関わったら秋葉くんな評価とか落ちそうじゃない!?
「………か、愛華、愛華!」
「へ?」
紅葉に名前を呼ばれてはっと我に返る。
「なんかまた悪い方向に考え込んでるでしょ?」
「うっ………」
図星をつかれてドキッと心臓が跳ね上がる。
だって…………謎が解けたらまた謎が出てきたんだもん。
なんで私のことを知ってるのかって。
それに、まだ秋葉くんの………ほんとの正体知らないし。
なんで私なんかと関わろうとするのかもわかんないし。
「いーい?秋葉くんと関わる時はくれぐれも気をつけなよ?誰に目をつけられるかわかんないんだから」



