「ふーん?8時か。あと三分だな」
太陽はチラッと時計を見る。私もつられるようにして自分の時計を見た。
すると、
「「「わぁぁぁ!」」」
周りの人達が一斉に歓声が上がる。はっとして顔をあげると、そこにはキラキラと光るツリーが目に入る。
そのツリーはとても綺麗で。
息を飲むくらいに美しかった。
「太陽!見てみて!すっごい綺麗!」
私は興奮して太陽の袖をクイクイっと引っ張る。
「ふっ。愛華、興奮しすぎ」
「え、あ………」
太陽の笑う顔を見て急に恥ずかしくなった。私ってば、何子供みたいに興奮してるんだろ。
これから告白するのに雰囲気が台無しじゃん。
「愛華のそういうとこ、可愛いよ」
「…………」
耳元で囁かれて顔が一気に熱くなる。
み、耳元でそんなこと言わないで……。今日の太陽なんか甘い気がする……。気のせい?



