「それじゃ、行くか」
「うん!太陽、今日は来てくれてありがとうね!」
「愛華に誘われたらいつでも付き合うよ。俺の大事な人なんだから」
サラッとそんなことを言われてドキッと高鳴る心臓。今日一日ずっと……騒がしい。
「太陽………」
「ほら、手」
恋人でもない私にどうしてそんな優しくするの。太陽は私のことを……どう思っているの?
太陽はさりげなく私の手をぎゅっと握るとコートのポケットに突っ込む。
「………っ!」
まだデート……が始まってもないのにこんなことされたら身が持たない!
太陽のスキンシップにドキドキしながらクリスマスデートを楽しんだ。
「はぁー……楽しかった!」
レストランで食事を終えて、完全に外が真っ暗になっていた。
今日は映画を見て、食事をして、イルミネーションを見に行くというデートプランだった。
クリスマスに好きな人と過ごすなんて考えもしなかったな。



