「う、ううん、全然大丈夫!」


「ほんと?よかっ……た」



私は緊張していることを悟られないようににっこり笑う。だけど内心はどうしよう、で埋め尽くされていた。



「………太陽?」



私は笑って言ったけど太陽は私と目を合わせるなり顔を真っ赤に染める。


ど、どうしたんだろう。


寒いのかな?



「あ、いや。今日の愛華………すごく可愛い」


「へ?」



太陽は恥ずかしそうにそっぽを向くとボソボソと何かを喋っているが私には聞こえなかった。



「ねぇ、もう一度言ってよ!全然聞こえなかった!」


「………っ!あ、あんま近寄んな!」


「えー?もうっ!意味わかんない!」



詰め寄ったけど太陽はそれ以上何も言ってくれなかった。だけど心は暖かくて、くすぐったかった。


太陽と……またこうして一緒に出かけることが出来て嬉しいんだ。


また太陽と笑い合える。


それだけでも十分なのに、私の心はまだキミを欲しがっていた。