「紅葉ー!ありがとう!」


「おわっ!ちょ、愛華、大袈裟だって」



嬉しさのあまり紅葉に飛びついた。


今日は………これで頑張れる!


紅葉のおかげだよ。



「紅葉、私頑張って告白する。素敵な愛魔法をありがとう」


「いいえー。どういたしまして。私も楽しかったから。満足よ」



紅葉っ!天使か!


私は紅葉の笑顔を見て最高だと思った。私は……これから太陽にありったけの思いを伝えるんだ。



***



「さ、寒い……」



紅葉の家からでて数十分。
私は無事に待ち合わせ場所についた。


外は薄暗くて今にも雪が降り出しそう。バクバクとなる心臓を手で押える。


大丈夫、大丈夫……。私ならできる。


今まで普通に話していたんだもの。私は思いを伝えるだけ。


太陽は……ちゃんと私の話を聞いてくれる。



「お待たせ!ごめん、待った?」



深呼吸していると太陽が走ってきて私の前に立つ。