「ありがとう、紅葉」


「なんの、なんの。さぁ、やるわよー!?」



紅葉の意気込みと共に私は大人しく目をつむった。




「はい、終了ー」



あれから2時間後。


あれやこれやと私はメイクをしたり、服を着たりといろいろしていたらあっという間に時間はすぎて、魔法はかけ終わった。



「ゆっくり目を開けてみて」



そう言われたのでそっと目を開けると……



「うわぁ!これが……私?」



目の前の姿見の鏡を写していたのはいつもの私ではなくて……綺麗にメイクをして、髪をセットしてもらった私がいた。


いつもと雰囲気が全然違くて見間違えるほど。


髪は緩くウェーブしてあってハーフアップになっている。メイクはナチュラルだけどしっかりとなっていた。


服は白いフリルのついたブラウス、シースルーの黒のスカートにジャケット。


胸元には紐リボン。


ガーリーだけど大人っぽさもあってまとまりがある。