ポリポリと照れくさそうに私を見る太陽はとても優しい。


その顔にまた胸がキュンとなる。


今日はどれだけ太陽に……反応したのかな。きっと数えたらキリがない。



「太陽………もしかして、私……誘拐されたことある?」


「……ああ。俺が襲われそうになったところを愛華が助けてくれたんだ。だけど……愛華の方が捕まってしまって。怖かった俺はその場から……逃げ出した」



太陽の話に耳を傾ける。


表情も、声も苦しそうだったけどちゃんと全部話してくれた。



「ごめん。俺は………昔から弱かったんだ。全然強くなんかない。愛華を守れなかった」



その表情にぎゅうっと胸を締め付けられる。


でも、



「太陽は私を守ってくれたでしょう?」


「え?」



たくさん怖い思いをしたけどいつだって隣には太陽がいてくれた。それだけで十分だよ。


もう過去に囚われないで……、もっと私のそばにいてほしい。