【太陽side】
ーブォン、ブォン……。
愛華を座らせたあともそこらじゅうから聞こえるバイク音。
俺は、BLACKCATSが固まっているところへ向かった。愛華は、記憶が蘇ったのか、パニックを起こしていた。
そのためか座らせるとすぐに意識を手放してしまった。
不安そうに目を瞑る愛華。
………俺が守るから。
心の中でつぶやいて、俺はBLACKCATSの元へ走った。
和人たち、もう来るか。
スマホをチラ見すると連絡をうけた幹部全員がグループメッセージの中で反応していて今すぐ向かう、とのことだった。
みんなが来る前に大体のやつらは片付けておくか。多分、BLACKCATSは武器を持っている。
そいつらはおそらく、弱い奴らだ。自称全国No.2を名乗っているけどケンカはそれほど強くはない雑魚が多いグループ。
だから和人達が来る前に大半は片付くだろう。



