クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


お店を出て歩いていると太陽がまっすぐ私を見て真剣な顔で口を開く。


ードキッ。



「う、うん……」



私は考えるよりも先に頷いていた。


私も………もっと太陽と一緒にいたかったから。お昼を一緒に食べただけじゃ満足できない。


………欲張りだな。私。


2人、無言で向かい合う。


移動した方がいい気がしたけど太陽が動かないから私も動けない。



「「…………」」



なんだか気まずい空気が流れる。


あれ………どうしたらいいんだろう。これって告白のチャンスかな。



「愛華」


「は、はい!」



いろいろ考えていると太陽が急に名前を呼ぶ。私はびっくりして大きな声を出してしまった。


………うぅ、恥ずかしい。



「愛華、まだ……思い出せないか?」


「…………」



一瞬何を言っているのかわからなかったけど、数秒後に私の記憶のことだとわかった。


………なんで今、記憶なの?