「………っ!た、太陽。何を……」
そのさりげない仕草にいちいちドキッとする。太陽と手を繋ぐのは初めてじゃないくせに全くなれない。
彼氏でもない人と手を繋ぐなんて……なんかいけないことをしている気分。
「んー?別にいーだろ」
「…………」
熱のこもった目で見つめられ、振りほどけなくなった私は素直に手を握りしめる。
それに反応して、太陽の大きくてゴツゴツした手が私の手を包み込む。
かなり恥ずかしいけど私は嬉しい。
今日は……最高の日だ。
ニヤニヤと頬を緩ませながらその後、太陽とのお昼を楽しんだ。
ーーことが起こったのはお店を出てすぐ後だった。
「太陽!美味しかった!ありがとう」
「愛華が喜んでくれて良かった」
太陽に連れられて入ったお店は美味しいパスタのお店でお腹いっぱいの私は満足しながら店を出た。
「…………愛華、この後、ちょっといいか?」



