お母さんはニコニコ笑いながら部屋を出ていった。
楽しそうでいいなー………。
お母さんは明るいから友達も多い。こうして、友達とお出かけすることもたまにある。
私とは正反対だ。
「もう少し、頑張ろうかな」
時計をもう一度見て、お昼休憩はもう少し時間がたってからすることにした。
しん、と静まり返った私の部屋。
1人、集中しながら教科書とにらめっこした。
「うーん、よし、お昼食べよ」
ようやく午前中の勉強が終わり、スマホをチェックする。今日はお昼1人だから好きな物でも食べようかな。
「太陽とお昼食べたいな………」
1人は寂しいなーと思っていたら自然と太陽が頭に浮かぶ。私、もう1人では行動できなくなっちゃった。
太陽がいないとダメみたい。
人の存在ってすごいなぁ。
今まで他人とあまり関わりたくなかったのに太陽に出会ってからは日々変化して、誰かと一緒にいることが当たり前になった。



