クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


「なんでもないよ」


「…………」



それだけ言って、私から目をそらす。


………どうしたんだろう。


顔、赤いけど。
もしかして熱があるとか!?


でも今日は元気そうだったし……。


まぁ、あまり深く考えないようにしよう。


勝手に自己完結してまた本を読み始めた。



***


「うー…………疲れたー……」



私は勉強机の上にシャーペンを放り投げる。机の上には広げられた英語の教科書とノート。


今日は土曜日で、来週に迫った期末テストに向けてラストスパートをかけていたところだ。


基本、毎日復習している私はテスト勉強なんてあまりしないのだけど今回はいろいろなことが重なってあまり勉強できていなかった。


そのため、今必死でノートまとめをしている最中。全く………。暴走族に巻き込まれると思ってなかったからこれは飛んだ誤算だった。


Moonlightにいるのはいい人ばかりで心地いいけど……この心臓に悪い日々を早く終わらせたい。