クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


優しい眼差しが私の緊張を溶かしてくれる。


どんなに言葉につまっても急かさないで私の話を聞いてくれた。



「キ、キス、された………」



ようやく言いたいことが出てきた。


だけど抽象的すぎて自分で言っていても恥ずかしくて、意味がわからない。



「は、キス?告白でなくて?」



私の言葉に太陽の声はさらに低くなる。や、やっぱり怒らせちゃったかな。総長モードの太陽が出てきている。


こ、怖い……。



「告白も、された。ずっと前から好きだったって言われた」



情けなさすぎて段々と声が小さくなる。


私は……どうして今まで五十嵐くんの気持ちに気づかなかったんだろう。もし、気持ちに気づいていたら無理やりキスされることもなかったのかな。


襲いかかる後悔にのまれそうになる。


鈍感な自分は………バカだ。



「キスって、無理やりか?まさか、ファーストキスを奪われたなんて言わないよ、な?」