クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!


しみじみそんなことを思っているとあっという間に作業は終わり、今日の仕事は全て終了。


私が日誌を書いている間に本の返却作業を五十嵐くんがやってくれたのでいつもよりも早く終わった。



「終わったー」


「終わったね。お疲れ様」


「うん」



五十嵐くんも伸びをしながら図書室を眺めている。久しぶりに早く終わったし、本でも借りて読もうかな。


いつもなら行きつけの図書館で借りるんだけどあのことがあってからはあまり行かなくなった。


本田さん、元気かな。



「清水さん」


「ん?」



図書館のことを思い出していると五十嵐くんに名前を呼ばれて振り向く。


だけど次の瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がった。


だって………いつも以上に私のことを、熱を帯びた目で見つめていたから。


…………なんで。


その目から視線を逸らそうとするけどあまりにも真っ直ぐだったので逸らすことが出来なかった。