「えぇぇーー!秋葉くんと一緒に登下校することになったぁ!?」


「紅葉………うるさい」



私は紅葉の声の大きさにうんざりしながら耳元を押さえる。


いや、まぁ、驚くのも無理はないんだけどさ。


今は昼休みで、私は今までの事を紅葉に話すため、お昼を屋上で食べようと誘った。


昨日、あれから太陽とメッセージを交換したり、グループトークにも招待されてこれからの事をいろいろ決めた。


そのせいでまた寝不足になった私は今日もぼーっとする頭で午前中の授業を終えて、お昼ご飯を食べていた。



「そりゃ驚くよ。いつの間にか、愛華、暴走族に狙われているし、秋葉くんと仲良くなっているし」


「いや、仲良くはなってないよ………」



ただ、太陽が無駄に関わってくるだけで私は仲良くしようともなんとも思っていない。


太陽が来てから私の日常が変わりつつあるのは確かだ。



「うーん。愛華を極力1人にはしない方がいいよね。学校ではなるべく私も一緒にいることにするよ」