いけない。すっかり忘れてた。リクエストカード、今日が締切なのに回収するの忘れてたよ。
この仕事は私の担当なので今日中に先生に持っていかないと。
怒られる!
私は急ぎ足で図書館に向かう。
廊下は授業が終わったばかりのせいか、人はまばらだ。
長い廊下を歩き、ようやく図書室が見えた。
「あれ?誰かいる?」
ドアの前に人影が見えて歩く速度を遅める。目を凝らしてじーっと遠くを見つめた。
「もしかして五十嵐くんかな?」
その人影のシルエットが五十嵐くんのものに見えた。
「あ、清水さん。お疲れ様」
「うん。お疲れ様。五十嵐くん、どうしたの?今日は水曜日じゃないよ?」
なんでここに五十嵐くんがいるのかわからず首をかしげる。
今日は図書当番でもないし、委員の仕事も無いはずだ。
なのになんでだろう。
「ん?だって今日、リクエストカードの回収の日じゃない?」



