「涼太。お連れしたよ。」
「あっ、はーい。」

何かしていたようだが、手を止めてきた。
「わざわざタオルハンカチいただき、チケットまでいただきありがとうございました。こちらは友人の目黒さやかです。」
「初めまして。お招きいただきありがとうございます。」

「はじめまして。中山涼太です。
 いや、本当に大事な物で、届いた時は、本当に嬉しくて。ありがとうございました。直接お礼が言いたくて。わざわざ来ていただきありがとうございました。」
「いえ。では。」
楽屋を出ようとした。
「あっ.待って下さい。」