土曜日の昼―。 事務所にあるスタジオには、僕ら『Sprinkled with Stars in the Sky』が集まっていた。 しかし、時間になってもボーカルもそのマネも来ない。 「今日のこの時間のこの場所だよな…?」 「あっちがそれで指定してきたはずだけど…。」 「時間間違ってるのか…?」 スタジオの時計を見ると、時刻は13時ちょうど。 指定してきた時間だが、誰も来ない。 「とりあえず、俺らだけで合わせるか…。」 そう言って僕らはカバー曲をやっていた。