「ところでどこに向かっているの?」
しばらくして目的地をいまだに告げられていないことを思い出す。
「萌香には言ってなかったな。遊園地に行くぞ。」
「えっ……?」
「萌香は行ったことないだろう?このメンツの親睦を深めるためにもいいと思ったんだが、嫌だったか?」
「遊園地……。」
「萌香ちゃんはあんまり出かけることもないっすからね~。」
「そうなのか?」
「萌香は人混みが好きじゃないからなー。」
そう笑いながら言う社長にぐうの音も出ない。これ以上、何か言われたくなくて萌香は窓の外に視線を向けた。今日は、休みだけあって家族で出かけている人も多いのだろう。仲良く手をつなぐ姿が先ほどまでの感情を思い出させようとする。
「少し寝るね…。」
「まだ時間がかかるからついたら起こすな。」
「萌香ちゃん、ゆっくり休んでね~。」
2人の声を聴いて私は目をつむって夢の世界に意識を飛ばした。
しばらくして目的地をいまだに告げられていないことを思い出す。
「萌香には言ってなかったな。遊園地に行くぞ。」
「えっ……?」
「萌香は行ったことないだろう?このメンツの親睦を深めるためにもいいと思ったんだが、嫌だったか?」
「遊園地……。」
「萌香ちゃんはあんまり出かけることもないっすからね~。」
「そうなのか?」
「萌香は人混みが好きじゃないからなー。」
そう笑いながら言う社長にぐうの音も出ない。これ以上、何か言われたくなくて萌香は窓の外に視線を向けた。今日は、休みだけあって家族で出かけている人も多いのだろう。仲良く手をつなぐ姿が先ほどまでの感情を思い出させようとする。
「少し寝るね…。」
「まだ時間がかかるからついたら起こすな。」
「萌香ちゃん、ゆっくり休んでね~。」
2人の声を聴いて私は目をつむって夢の世界に意識を飛ばした。



