「あの子、ほしいな」
「は?」
相方がいきなり変なことを言ったので俺は驚いた。
「あの子がいれば、俺たちはもっと上に行ける。」
相方には、俺の声が届いてないようだった。
ずっと、歌っている彼女に目を奪われているかのようだった。