「まあ、そのへんは適当でお願いします」 「先生いいかげんだね。記念日とか大事にしないタイプ?……ヒァッ……ン」 初めてのキスは不意打ちであっというまに先生の唇は離れていった。 その体温を感じる暇もなかった。 かすかにコーヒーの香りがしただけ。 「こうして、うるさい口は塞いだらよかったんですね」 薄く笑う先生からはいとも妖しい大人の色香が漂う。 「……」 「やっと、おとなしくなりましたね」 「……いじわる」