「ステラ~!!」

僕の暮らす館の廊下を歩く紺色の髪の彼を見つけて、僕は彼に近付いた。そのまま、彼に飛び付く。

僕がこの世界に流れ着いて、早数か月。僕は、異世界からやって来た。別世界で普通の人間として生活していたんだけど……ある日、事故で死んでしまって……気が付いたらこの世界にいて、僕は天使と悪魔のハーフとしてここで暮らしている。

「……アルマ、おはよう。今日は、朝から元気だね?」

僕を助けてくれた、この館の主である死神のアステル……僕が勝手に「ステラ」って呼んでる。僕はステラから離れてステラを見てみれば、ステラは苦笑していた。

「……だって、今日はクリスマスなんだもん!」

僕がそういうと、ステラは「クリスマス?」と首を傾げる。

ステラがこういう反応をするってことは……この世界、クリスマスないの!?

「……クリスマスっていうのは、僕が前まで暮らしてた世界であった行事なんだ……毎年の12月25日がクリスマスなんだよ」

「へぇ……アルマが前にいた世界では、そんな行事が……どんなことをするの?」

「……そうだね。プレゼントを渡したり、パーティーをしたりしてたよ。去年は、家族でターキーチキンとケーキ食べた。あとは、友達からプレゼントで文房具をもらったよ」