「店員さん。」
「はい。」
「あの、今度、お礼したいので、もしよければ、ここに連絡ください。」
コースターの裏に、名前と携帯番号が書いてあった。
「あ、はい。ありがとうございました。」
彼は帰って行った。

コースターの裏には、
『佐々木圭祐。携帯番号*********。』
書いてあった。思いがけず、想い人の番号ゲット。
『こんな少女漫画みたいなハプニングで携帯番号ゲットすることってあるんだな』
気持ちは舞い上がっていた。

バイトが終わり、携帯番号を登録した。
しばらくすると、LINEで友達申請がきた。
「佐々木圭祐です。登録してくれたんだ。ありがとう。」
早速、LINEが来た。
「私は、杉原亜里沙です。よろしくお願いします。。」
「よろしく。早速なんだけど、予定ない日ある?」
バイト以外で会えることが嬉しくて、胸がキュンキュンした。
「あ、明後日のバイトが夕方までなので、そのあとでしたら。」
「じゃあ、その日にお礼します。」
「はい。」
ウキウキしすぎて寝れなった。

兄に、言われた。
「お前、今日変。キモイ。」
「うるさいなあ。」
なんと言われても、気分上々だった。