朝早く、玄関が開く音がした。
飛び起きた。
圭祐くんの部屋にいたからだ。

『ヤバ。どうやってでよう。』

圭祐くんも起きた。
「俺、引き付けるからその間に、部屋に戻って。」
「はい。」

圭祐くんは、リビングにいる兄に、彼女の話を聞きに行って、盛り上がっていた。
その隙に、部屋に戻った。
ハラハラした。

でも、悪いことしてるようなドキドキもあり、胸が高鳴った。

さりげなくリビングに出ていき、
「おはよう。朝ごはん食べる?」
「よろしく。」
圭祐くんにウィンクされた。
私の胸をドキュンと貫いた。