22時にバイトが終わり、帰ろうとすると、佐々木さんが立っていた。
「お疲れ様。」
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
「ありさのお迎えに来ました。今日は、散歩がてら歩きできた。一緒に歩いて帰ろ?」
「はい。」

スッと手を繋いできた。
ドキドキが止まらない。

「なんか、歩くのもいいね。いつも車だったから。」
「そうですね。幸せです。」
「よかった。」
胸がハチ切りそうなぐらい幸せだった。