「へー、こんな感じなんだ!」
「可愛くないですよね。私、シンプルが好きで、女の子らしくないんです。」
「いいじゃん。落ち着く感じ。」
横に座った。
「えっと、お兄ちゃんは?」
「今、お風呂。チャンスと思ってきた。
勉強してたんだね。ごめんね。邪魔して。」
「大丈夫です。」
兄にバレないかの心配と
私の部屋に佐々木さんがいる不思議で
緊張しドキドキしていた。

「お兄ちゃん出たら入って下さいね。
私、そのあと入るんで。」
「一緒に入る?」
「え?」
顔が赤くなるのが自分でもよくわかった、
「冗談だよ。可愛い。」
キスされた。

「裕太が出てくるといけないから、もう行くね。勉強頑張ってね。」
「はい。」

『あー緊張した。毎日、こんなんじゃ身が持たない。』