「手伝うよ。」
「あっ、いいですよ。いつもやってるんで、気にしないで下さい。
 引っ越しでお疲れでしょうから、ゆっくりしてて下さい。」
「優しいね。」
「いえ。全然。」

食器洗いが終わり、部屋に戻り、床に座り勉強を始めた。
少ししてから、ノックがあった。
「はい?」
「佐々木です。入っていい?」
「あっはい。どうぞ。」