『幸せな時間はもう終わっちゃうな。』
寂しい気持ちだった。

「そういえば、いくつ?」
「18歳です。」
「そっか、2つ下か。俺、20歳。大学3年生。医学部。」

『お兄ちゃんと一緒だ。もっと上に見えた。』
「もう少し上に見えたでしょ?よく、20代後半に見られるんだよね(笑)」
「そうですね。見えました。医大生ってすごいですね。」
「素直だね。(笑)」
「すいません。」
「お世辞言われるよりいいよ。大学生?」
「専門学生です。看護師の」
「へー看護師さんになるんだ。じゃあ、いつか一緒に働けるかもね。」
「そうですね(笑)」

家の近くに到着した。
「ありがとうございました。では。」
「あっ、また、誘ってもいい?」
「あっ、はい。」
「よかった。じゃあね。」
帰って行った。

『また・・・あるのかな。』
寂しかった。もっと、一緒にいたかったし、自分から誘う勇気なんてない。