「俺ですか?レストランであったからですか?でも、付き合ってないんだし、言い訳できたでしょ?」

「言い訳した。でも、違うの。
今日、矢嶋さんといても全然楽しくなかった。矢嶋さんに言われた。『早川さんの心に、私はいない。初めて、身体が拒否していた。』そのとおりだった。
 私の頭の中は、羽山くんになってるの。
好きとかそんなんわかんないけど、羽山くんでいっぱいなの。ムカつくくらい。」

大人気もなく、泣き散らかし、羽山くんに当たってしまった。
羽山くんが、ギューっと抱きしめてきた。