【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

「…関係ないだろ」






見透かされているようでいちいち腹が立つ。





普段から配信の為に日常の情報収集している彼にはこういう話題も簡単に入ってくるってことか。





そのコミュニケーション能力には羨ましく思うが、今はそんなことを言っている場合じゃない。






「なら俺が依乃里を彼女にしてもいいんすか?」





「おい、何言っているんだ!?」






昴の大声で食堂はシーンと静まり、何が起こったのかと皆顔を見合せた。





「あれって二年の一ノ瀬先輩?」






「温厚な一ノ瀬先輩が怒るなんて珍しいな」






取り乱した。こいつの言葉は俺を挑発しているように思える。






ここは一度冷静になろう。怒りを露わにするな。したら相手の思いのツボだ。







「先輩でも取り乱すことあるんですね。安心しました。…俺、依乃里をクリスマスデートに誘って告白します」






「・・・・」






「絶対に邪魔しないで下さいね。先輩」