【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

次の日の依乃里は本当に貧血になり、学校を早退。薬を飲んですぐベッドに寝転ぶも、退屈な様子。





本当に体調悪くしちゃった。ここ最近は何でもなかったのに。





先輩に会うために仮病使っていたからバチが当たったんだ。今日は大人しくしていよう。





寝ようとするも、中々眠りにつくことができない。何回も体勢を変えているうちにすっかり目が覚めてしまった。





スマホに手を伸ばし、配信アプリの『ファンタジア』を起動させて明星タイムのアーカイブ配信を観始めた。





『今夜も君と俺の時間。こんばんは。明星タイムです。今日も皆とトークしていくよ!』





配信時間は一時間ほど。その中でリスナーとコメントで会話をして悩みや最近あった面白いことなんかを話していく。





明星さんは年齢不詳。だけどトークの内容は私たちの間で今流行っていることがほとんど。





噂では学生ではないかと言われている。こんな人が同じ学校にいたら楽しいだろうな。