【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

「昴さんは考えすぎです。私はそんなことで恨んだりしない。むしろ隠していたことに怒ります。約束してください。これからは隠し事しないでちゃんと話すって。私も昴さんに隠さないで話しますから。彼女なのに、恋人の相談にも乗れないなんて悲しいです…」




ようやく目を合わせた依乃里の目には涙が浮かんでいた。




昴はまた依乃里を悲しませてしまったと反省して空いていた手で涙を拭い、ゆっくりと顔を近づけて謝罪をする。





「あぁ…。話聞いてくれてありがとう依乃里」






「八雲くんにもちゃんと話してくださいね!一番勘違いしているのは彼ですから」





八雲くんの発言は正しい部分もあるけど、勘違いしていたところもあるからそこは訂正しないと後々また勘違いを生みそう。





「そうだね。イベント終わったら連絡するよ」






また2人の距離は近づき、気持ちを新たにイベントが始まるのを今かいまかと待っているが、それは一向に始まらない。





「それにしても遅いですね。もうとっくに開始時間なのに」






何かあったのかな?機材トラブルとか。