【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

呼び方のことなんて気にしてなかった。




ずっと昴先輩って呼んでいたから今更他の呼び方は違和感あるな。





「なんて呼びたい?」






「それってもう、強制ですか?」




いつかは“先輩”呼びを卒業する日が来るとは思っていたけど、こんなに早く呼び方を変える日がくるなんて。





「うん。俺も榛名ちゃんから依乃里に呼び方変えたから依乃里も俺の呼び方ちょっと変えてみようよ」




な、なんて呼んだらいいの?!いきなり呼び捨てはさすがに失礼?





いやいや、付き合っているんだから呼び捨てはむしろ特別感があっていい気もするけど…。





照れるというかなんと言うか…昴先輩がこっち見てる…!





何この期待の眼差しは!?もう、呼ばざるを得ないってこと!!?






「じゃあ…昴くん?」





「ふっ、なんで疑問形なの?他には?」





他にはって…どう呼んだらいいんの?あ…!





「昴さん」




年上の彼氏だし、これが1番いい呼び方だよね。




「どれもいいね。依乃里はどっちの方が呼びやすい?」