【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

こんな短時間でメイクと髪を巻くのやれた自分が凄い。





依乃里はやればできる子だった。料理意外は…。






フォンダンショコラは結局一つしか綺麗に出来なかった。これで昴先輩喜んでくれるかな?




依乃里の母は片付けが終わるを見計らってトートバッグを片手に部屋から出てくる。





「それじゃあ依乃里。ママは出かけてくるから。外出するなら鍵、忘れないでね」





「はーい。行ってらっしゃい」





ん?





ママお出かけ?





てことは昴先輩と二人きり!?






一気に緊張してきた。





「そうだ依乃里」





「わっ!まだ出かけてなかったの?」





忘れ物でもしたの?もうー心臓に悪いよママ。





「あなたにコレを渡そうと思って忘れてたわ。大掃除してたらね、あなたが入院していた頃の写真が出てきたの。ほら隣にいる子、小さい時の昴くんよ」







渡された写真を見て目を疑った。幼い頃の私の隣にいるのは紛れもなく、昴先輩。







私、昴先輩に昔会っていたんだ。今までなんで思い出せなかったんだろう。