なによりタイプの違うイイ男を二人同時に拝んでしまったことが、今日一番の収穫かも。
さっそく副社長に呼び出された私を「何かドジをやらかした」と思い、心配そうに見送ってくれた芽衣に報告しなくては。
「待って、優羽」
エレベーター待ちをしていると、突然背後で名前を呼ばれドキッとする。社内で私を「優羽」と親しく呼ぶのは、同期の女性社員と芽衣くらいで。同期の男性社員からも「真島」と呼ばれているため、元彼と別れて以来久しぶりに男性の声で名前を呼ばれたことに動揺を隠せない。
ドキドキしながら振り返れば、駆け寄ってきたのは先程まで副社長室で再会を果たし仕事相手に指名して私を驚かせた西田リュウだった。
「よかった、未だ同じフロア内に居た」
「西田さん、どうして私を下の名前で呼ぶんですか?」
「えー、そこ気にするようなこと? だって優羽が言ったんだよ、俺の方が優羽より年上だって。なら、優羽でいいでしょ。気にするなら優羽も俺のことをリュウって呼べばいいし」
「距離感おかしいですよ、急に距離縮め過ぎです」
これでも仕事相手なわけで友達になったのではないのだから。と諭してみるも、彼には全く響いていないようで。
さっそく副社長に呼び出された私を「何かドジをやらかした」と思い、心配そうに見送ってくれた芽衣に報告しなくては。
「待って、優羽」
エレベーター待ちをしていると、突然背後で名前を呼ばれドキッとする。社内で私を「優羽」と親しく呼ぶのは、同期の女性社員と芽衣くらいで。同期の男性社員からも「真島」と呼ばれているため、元彼と別れて以来久しぶりに男性の声で名前を呼ばれたことに動揺を隠せない。
ドキドキしながら振り返れば、駆け寄ってきたのは先程まで副社長室で再会を果たし仕事相手に指名して私を驚かせた西田リュウだった。
「よかった、未だ同じフロア内に居た」
「西田さん、どうして私を下の名前で呼ぶんですか?」
「えー、そこ気にするようなこと? だって優羽が言ったんだよ、俺の方が優羽より年上だって。なら、優羽でいいでしょ。気にするなら優羽も俺のことをリュウって呼べばいいし」
「距離感おかしいですよ、急に距離縮め過ぎです」
これでも仕事相手なわけで友達になったのではないのだから。と諭してみるも、彼には全く響いていないようで。



