「これからポスター撮りやキャンペーン活動、リーフレット製作、各紙面のインタビューにCМ撮影など忙しくなる。我が社からも彼に同行し立合うスタッフをつけることになっている」
「で、君と組みたいってお願いしたんだ」
「私⁈」
副社長の坦々とした気持ちのこもっていない説明に、若干被せ気味で私を指名したことを楽しげに口にした西田リュウ。驚きの声をあげた私を見つめ、その反応を楽しんでいるように無邪気に笑った。
「だって気心知れている人の方が、仕事もやりやすいでしょ?」
「気心……って、私達そんなに親しい仲じゃ」
否定しようとする私を制止させるように西田リュウは座っていたソファから立ちあがり、真っ直ぐ私に向かって歩いて来ると目の前に立ちはだかった。
「よろしくね、真島さん」
差し出された手は、あの日私の私物を拾ってくれた男らしい大きな手だ。そのくせスッと伸びた綺麗な指につい見とれてしまった私は隙をつかれ。西田リュウに右手を掴まれると強制的に握手を交わされていた。
「はい、成立。今日から君も『TEAM Ryu』の仲間だ」
「で、君と組みたいってお願いしたんだ」
「私⁈」
副社長の坦々とした気持ちのこもっていない説明に、若干被せ気味で私を指名したことを楽しげに口にした西田リュウ。驚きの声をあげた私を見つめ、その反応を楽しんでいるように無邪気に笑った。
「だって気心知れている人の方が、仕事もやりやすいでしょ?」
「気心……って、私達そんなに親しい仲じゃ」
否定しようとする私を制止させるように西田リュウは座っていたソファから立ちあがり、真っ直ぐ私に向かって歩いて来ると目の前に立ちはだかった。
「よろしくね、真島さん」
差し出された手は、あの日私の私物を拾ってくれた男らしい大きな手だ。そのくせスッと伸びた綺麗な指につい見とれてしまった私は隙をつかれ。西田リュウに右手を掴まれると強制的に握手を交わされていた。
「はい、成立。今日から君も『TEAM Ryu』の仲間だ」



