私の手を解き振り返ったリュウから「それ、ホント?」と聞き返された。
今、リュウがどんな気持ちなのか怖くて考えられない。口に出したのだから、胸のつかえが取れスッキリするはずなのに。
スッキリするどころか胸が苦しくて息が出来ないなんて、全くの予想外。
私を見つめているリュウの瞳が徐々に潤んでいることに気づき。その瞳が悲しそうで、胸が締め付けられる。
自分の気持ちが楽になる代わりにリュウを傷つけてしまったのだと、改めて実感した。
「リュ……ごめ……」
言いかけた私の言葉を遮るように、リュウの唇が重ねられ。その柔らかい感触と温かさに、リュウを感じてしまった私は。思わず瞼を閉じリュウの唇に応えていた。
一瞬、唇が離れる度に言葉を発しようと試みるも。その度にリュウの唇が重ねられ、私を制止する。
暫く、そんな攻防が続き。諦めかけた私に、リュウは「嫌な思いさせて、ごめん」と、ひとことだけ告げた。ギュッと強く抱きしめられた私は、ただそれだけのことだというのに。
リュウが私のことを許してくれたように感じてしまった。
「取り敢えず、座り直そっか」
今、リュウがどんな気持ちなのか怖くて考えられない。口に出したのだから、胸のつかえが取れスッキリするはずなのに。
スッキリするどころか胸が苦しくて息が出来ないなんて、全くの予想外。
私を見つめているリュウの瞳が徐々に潤んでいることに気づき。その瞳が悲しそうで、胸が締め付けられる。
自分の気持ちが楽になる代わりにリュウを傷つけてしまったのだと、改めて実感した。
「リュ……ごめ……」
言いかけた私の言葉を遮るように、リュウの唇が重ねられ。その柔らかい感触と温かさに、リュウを感じてしまった私は。思わず瞼を閉じリュウの唇に応えていた。
一瞬、唇が離れる度に言葉を発しようと試みるも。その度にリュウの唇が重ねられ、私を制止する。
暫く、そんな攻防が続き。諦めかけた私に、リュウは「嫌な思いさせて、ごめん」と、ひとことだけ告げた。ギュッと強く抱きしめられた私は、ただそれだけのことだというのに。
リュウが私のことを許してくれたように感じてしまった。
「取り敢えず、座り直そっか」



