帰って来てすぐに颯太が急に言い出した。
「桜を見に行こう。」
「うん。」
颯太は、キレイ目な格好をしていた。

桜の木を見に行った。
満開だった。

颯太は、急にひざまずき、
「俺と結婚してください。」
と言い、婚約指輪を出した。

びっくりして言葉にならず、泣いてしまった。一呼吸置き、
「はい。」
とだけ言った。
左薬指に、指輪をはめてくれた。
「ありがとう。」