優里さんと何かあるのかな…ただ普通に愛し合って付き合っているわけじゃないのかな
あたしは聞きたい気持ちもあったけど、丈流くんが話さないなら聞かないでおこうと思った
でも
丈流くんは少しずつ話し始めた
「優里とは、中学のころから付き合いだしたんだよ
悪かった俺とは全然違ってツンと澄ましたお嬢様ふうだった
気が強いけど、すげぇ美人で俺は誰からも羨ましがられた」
丈流くんはそこまで一気に話すと
「聞いててイヤじゃないか？」
と言った
「ううん。丈流くんのこと知りたいから」
「そっか…」
丈流くんはあたしの肩をそっと抱きよせてまた話し出した
